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2008年10月

ケニー・ロジャース/Crazy

 秋も深まり、センチメンタルな冬へと向かいなんとなく寂しくなります。このブログを提供して頂いている「しずく」も11月で閉店ということで、一層、寂しさがつのるところです。しかしながら、来年には小樽に「みゅーず」がオープンするというので、春に向けて新しい芽や花が咲く気持ちで新たな旅立ちを応援したいと思っています。このブログも継続していきます。

 前回からだいぶ期間があいてしまいましたが、今回は「しずく」閉店への寂しさにかけて、とっておきのラブソングを紹介します。

 ケニー・ロジャースといえば、カントリー界の大御所。とりわけ、アメリカの北島三郎といったところでしょうか?そんなこぶしを利かせる大御所も、80年代にはAORブームに乗り、AORの名曲を放っていました。AORファンの間で有名なのが、1987年にリリースした「THEY DON'T MAKE THEM LIKE THEY USED TO」。ジェイ・グレイドンの全面的なプロデュースを受けて放ったこのアルバムは、カントリーというよりも完全にポップス・AOR作品です。ロックに果敢に挑戦している「This Love We Share」があるかと思えば、一流のバラード「If I Could Hold On To Love」や「Time For Love」「Just The Thought Of Losing You」。そして、前にも紹介したピーター・ベケット作の名曲「After All This Time」など、聴きどころ満載の名盤です。

 ところが今回はあえて、彼の1984年のアルバム「What About Me?」からセレクトしました。今回の名曲は「Crazy」です。ケニー・ロジャース本人とデヴィッド・フォスターによりプロデュースされたこのアルバムは、完全にAORを意識したポップスアルバムです。1曲目のタイトル曲「What About Me?」からジェームス・イングラム、キム・カーンズとともに熱唱してしまいます。作曲家陣には、トム・キーンやデヴィッド・ポメランツ、リチャード・マークスなどが関わり、ミュージシャンもデヴィッド・フォスターをはじめ、ダン・ハフ、フレッド・タケット、マイケル・ランドゥ、ジョン・ロビンソン、ネイザン・イースト、ジョー・シャーメイなどが周りを固めています。

 オススメの「Crazy」は、ケニー・ロジャースとリチャード・マークスとの共作で、典型的なラブソングです。日に日に募る彼女への想いを、語り掛けるような優しい歌声で「I'm crazy for you」と歌い上げます。イントロからサビへの盛り上がり、そしてサビの部分へと、ラブソングのスタンダードと言えるでしょう。特別なひねりは一切ありませんが、純粋に素敵なラブソングです。

 こんな美しい名曲を愛の告白に使ったら、どんな恋愛も成就するのではないでしょうか。カントリーは苦手、と言わないで、AORに染まったケニー・ロジャースもなかなか魅力的ですよ。(Night-Plane) 

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