デヴィッド・ロバーツ/Midnight Rendezvous
新年、漸く2弾目ですが、今回はとびきりのラブソングを紹介します。
このブログでも、名前を挙げたことがありますが、AORの伝説的なアーティストとなっているデヴィッド・ロバーツの「Midnight Rendezvous」です。最近では、26年ぶりにニューアルバム「BETTER LATE THAN NEVER」と未発表曲集「MISSING YEARS」をリリースし、昨年には初来日ライブを行いました。今回、紹介する名曲が収められたアルバムCD「ALL DRESSED UP」(1982)は、一時、マニアの間で30,000円もの高値が付いたほどの幻の名盤と呼ばれていましたが、確かにデヴィッド・ロバーツ自身のポップセンスと、バックミュージシャンのメンツからすれば、名盤に値する出来でしょう。
まずは、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、マイク・ポーカロの言わずと知れたTOTOのメンバーに、デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ビル・チャンプリン、そしてプロデュースにグレッグ・マティスンと、AORミュージシャンの中でもトップクラスが参加しています。録音当時、若干23歳の若さでこれだけのメンバーを揃えられたのだから、彼のセンスの良さと周りの期待はかなりのものだったのでしょう。
しかしながら、このアルバムはAORにはありがちのワン・アンド・オンリーの一つになってしまいました。それが、昨年に26年ぶりの復活ということで、AORファンにとっては重大ニュースだったのではないでしょうか。
ところで、アルバム「ALL DRESSED UP」ですが、確かに内容はすごいです。全編、若さから来る弾ける元気なポップスが多いのですが、中には渋い感じの「Wrong Side Of The Tracks」やニールセン/ピアソンに提供した名曲「Too Good To Last」があったりと、十分玄人受けする内容です。ライナーノーツによれば、彼の好んで聴いていた音楽がCS&Nやスティーリーダンだったそうですから、目指すところは、まさにAOR路線だったのでしょう。
今回、紹介する名曲「Midnight Rendezvous」は、23歳が作ったとは思えないほど、甘いムードを持ったラブソングです。夜空を連想させるイントロから入り、きれいなメロディーへと続き、そして覚えやすいサビに繋がり、一気に盛り上がります。曲の構成はラブソングの王道を行ってます。ブリッジのサックスも、クリストファー・クロスの「ニューヨークシティ・セレナーデ」のように、とてもムードがあります。この若さで、こんなに美しいラブソングを作るなんて驚きです。
その後、彼の曲をカバーするアーティストも時にはあったようですが、本人自体は本当にこの1枚で姿を消してしまいました。あと2~3枚はリリース出来たのではと、AORファンとして実にもったいなく感じます。
ラブソングの決定版といっても過言ではない、今回の名曲。このアルバムのもう1つのスローナンバー「Another World」と併せて、じっくり聴いてみて下さい。AORって、本当にいいな~、と必ずや実感しますよ。(Night-Plane)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント